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マンガ部門

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大賞

夕凪の街 桜の国

こうの 史代

KOUNO Fumiyo

[日本]

昭和三十年。ヒロシマを舞台に、一人の女性の視線で描く、原爆投下の現実とその後の日々。市井の人々にとって、戦争とは何だったのか、原爆とは何だったのかを問う作品。

© Fumiyo Kouno / Futabasha

プロフィール

こうの 史代

KOUNO Fumiyo

日本

1968年生まれ。広島市出身。中学時代よりマンガを描き始める。広島大学理学部中退後、上京。マンガ家のとだ勝之氏、杜野亜希氏、谷川史子氏のアシスタントを経て、1995年『街角花だより』を初めて商業誌に発表。2001年、放送大学教養学部人間の探求専攻卒業。マンガや挿絵で糊口をしのぎながら現在に至る。

( 2004 )

贈賞理由

長くてスケールの大きい作品と競って少しもひけをとらずに、最初の段階から高い評価を受け続けたこの作品は、完全に戦後世代の作家が描いた「ヒロシマ」の物語。たった100ページでありながら、「戦争を知りようがない世代にとっての戦争の影」を見事に描き出している。父母から子の世代への願いや受け継がれる記憶や価値観の微妙な違いをいとおしく綴って、力強いメッセージ性を持ちつつも、押しつけがましくならずに読者の受容を喚起する、独特の表現方法に感服した。

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