今年度のフェスティバルへ

アニメーション部門

部門トップに戻る

優秀賞

死者の書

川本 喜八郎

KAWAMOTO Kihachiro

劇場アニメーション [日本]

© 桜映画社・川本プロダクション

プロフィール

川本 喜八郎

KAWAMOTO Kihachiro

日本

1925年、東京生まれ、アニメーション作家、人形美術家。チェコの巨匠トルンカに師事。『道成寺』など独自のアニメーションを次々発表し、NHK人形劇『三国志』などの人形美術を担当。

( 2005 )

贈賞理由

まぎれもない傑作である。我が国を代表する人形アニメーション作家で人形美術家である川本喜八郎監督が、文学者折口信夫の原作を構想から30年の時を経て、人形アニメーションの大作に昇華させた。8世紀の奈良を舞台に、ひたむきに生きる藤原南家の郎女と非業の死を遂げた大津皇子との魂の邂逅を通して、人間の執心と解脱を荘厳で幻想的な物語に紡いでいく。人形アニメーションという、途方もない時間と労力と感性によって構築された神秘的で豊饒な世界は、観客を魅了してやまない魔法の力をもっている。これほどの人形アニメーションに、今後しばらく出合うことは難しいだろう。人形たちが織り成す美しい沈黙の中に、80歳を迎えた川本監督の強い意思と高い志を感じずにはおれない。

部門トップに戻る