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マンガ部門

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審査講評

【作品カテゴリ別講評】コマ・自主制作・オンラインマンガ・その他 

木村 忠夫

日本漫画学院学院長

オンラインマンガは昨年12作品だったが今回は33作品と倍増した。日本よりも海外からの応募が多く、着実に広まりつつある。内容的にも、紙で描く表現の限界を超え、動き、音、色彩などデジタルならではの表現を生かした作品が目立った。ただ動きを重要視した作品はアニメーション的になり、マンガとしての評価とは少し異なる印象があったため、今後の課題になるだろう。文化庁メディア芸術祭でのマンガ部門が注目されてきたせいか、自主制作マンガの応募率はマンガ部門では一番高くなった。内容的にも絵画的手法を取り入れた作品や、デジタルで描いた新しい表現による個性あふれる作品が目立った。ユニークな表現のおもしろさを感じたが、ストーリー性に欠けていたのが残念である。コママンガは若干応募点数が増えたものの、一コマの応募が少なかったのは残念。しかし力作が多く、ストーリーマンガと異なるおもしろい味が感じられた。次回には多数の応募を期待したい。

プロフィール

木村 忠夫

KIMURA Tadao

日本漫画学院学院長

1944年、東京都生まれ。1977年日本漫画学院を設立。今日まで多くの漫画家を輩出するとともに、28年以上にわたって発行している『漫画新聞』の編集長を務め、漫画界の動向やアジアの漫画を紹介。2002年、漫画サミット開催を推進した功績により第31回日本漫画家協会漫画賞・特別賞を受賞。 2004年、北京で開催された「世界漫画大会」で、中国の漫画文化向上の貢献者として顕彰される。著書に『漫画家名鑑』。

( 2005 )

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