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アニメーション部門

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大賞

河童のクゥと夏休み

原 恵一

HARA Keiichi

劇場アニメーション [日本]

小学生の康一が、偶然拾ってきてしまった河童の子供クゥ。ある日、河童の仲間を探すために、河童の伝説が残る遠野へ、クゥと一緒に旅に出る。康一とクゥの交流を通して、人間の優しさ・醜さ、社会の怖さ・歪み、そして家族の大切さなどを見事な脚本と演出で描き出した原恵一監督作品。

© 2007 Masao Kogure / Summer Days with Coo Committee

プロフィール

原 恵一

HARA Keiichi

日本

1959年生まれ、群馬県出身。「クレヨンしんちゃん」シリーズを初めとして数々の作品の監督をつとめ、同シリーズの劇場版『嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』は高い評価を受けた。世界に向けて日本のアニメーションを発信できる次世代の監督として、最も期待されている。

( 2007 )

贈賞理由

康一少年が河原で拾った石から復活した河童の子クゥを通して、人間の優しさ、醜さ、小ささ、それと人間社会の怖さ、歪み、マスコミの傲慢さ、などをみごとな脚本と演出で描き出した原恵一監督の手腕を高く評価したい。日本ではお馴染みの妖怪とはいえ、クゥのキャラクターがカワイ~だけではなく、今は忘れられかけている、受けた「恩」は忘れない古風な性格の子どもとして描いたところがいい。人間に殺された父への想い、TV局からクゥを脱出させる途中で命を落とした犬のオッサンの身の上など、今の社会問題を含んだ内容が涙を誘う。『クレヨンしんちゃん』で名作をつくり続け、試してきたものが集大成されたような長編アニメーション映画の傑作。

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