今年度のフェスティバルへ

アニメーション部門

部門トップに戻る

大賞

サマーウォーズ

細田 守

HOSODA Mamoru

劇場アニメーション [日本]

多くの人に愛されロングランとなった『時をかける少女』から3年。一躍注目を浴びた監督・細田守が、満を持して送りだした最新作。キャラクターデザイン・貞本義行、脚本・奥寺佐渡子など『時をかける少女』のスタッフが再結集し、大家族アクションエンターテインメント映画に挑戦。入場者数100万人超のヒット作となった。

© 2009 SUMMERWARS FILM PARTNERS

プロフィール

細田 守

HOSODA Mamoru

日本

1967年生まれ。1991年東映動画(現・東映アニメーション)入社。以来さまざまな作品を手がけ、2003年、ルイ・ヴィトンのイメージ映像『SUPERFLAT MONOGRAM』を監督。2005年、フリーに。2006年、劇場版『時をかける少女』公開、数多くの賞を受賞し、2009年夏『サマーウォーズ』を経て現在にいたる。

( 2009 )

贈賞理由

実に欲張りな作品である。一般的に作家がほしいと思う要素は製作の過程で摩耗していく。理想と現実とがせめぎあった結果、ほしかった物の多くは消失し、わずかに残ったとしても変質の憂き目にあうのだ。その現実にあらがう術といえばほしい要素を増やす以外にはない。本作も酉の市の熊手のような満艦飾のメインビジュアル同様の常識的な物量を凌駕する要素で過剰に彩られている。しかし、それらはすべて相互作用と緻密な計算に基づいてひとつの無駄もない。最終的に観客に届くであろう、地方都市の大家族とネット社会という対比構造のように二極化することで、認識の複雑化を巧妙に避けている点も実に計算高い。業ともいえる過剰な情報量を制御し、観客と共有できる作家の術とそれを支持し完成に導いた製作者チームの成果は、間違いなく本年度においてすべての表現ジャンルを超えて、トップを走るレベルに達していると断言しよう。

部門トップに戻る