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アート部門

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優秀賞

Braun Tube Jazz Band

和田 永

WADA Ei

パフォーマンス [日本]

ある日、脳内に鮮烈な光景がスパークした。それは、捨てられた電化製品がとある町のストリートで楽器として演奏されているという光景。これを出発点に、私はブラウン管テレビとPC制御したビデオデッキを音階の数並べ、ガムラン打楽器セットを制作。複数のブラウン管を叩くことで、原始的かつ惑星的電気音楽を演奏する。

© 2009 和田永. All rights reserved.

プロフィール

和田 永

WADA Ei

日本

1987年不時着。物心ついたころに、ブラウン管テレビが埋め込まれた巨大な蟹の足の塔がそびえ立っている場所で、音楽の祭典が待っていると確信するにいたる。しかしある時、地球にはそんな場所はないと友人につっこまれ、じゃあ自分でつくるしかないかと開き直り、日夜ブリコラージュ。

( 2009 )

贈賞理由

メディアの存在という抽象的な概念について具体的に提示される機会は比較的に少ない。この作品ではシャノンの情報理論を具体化したような、メディアについて改めて考えさせられる出来事が存在した。「ある日、サウンド接続ケーブルをコンポジットビデオコネクターに挿してしまったことで、画像化されてしまった。それを見て、カメラで再録画し、それをサウンドに出力したら、同じ音が再生されるのではないかと考えた」。この発見から、この作品は始められた。つまり、音は画像化しても音として復元できるということだ。 ひとは日常的にさまざまなメディアを扱いながら、具体的な結果からしかメディアを判断していないのではないか。この作品は、私たちに改めて、可塑性や復元性のある技術を利用した世界で表現や生活をしている自覚を与え、また、それを表現へと高めている。

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