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アニメーション部門

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優秀賞

マイマイ新子と千年の魔法

片渕 須直

KATABUCHI Sunao

劇場アニメーション [日本]

芥川賞作家・高樹のぶ子が自らの幼少時代をモデルに描いた小説「マイマイ新子」をアニメ映画化。昭和30年代の山口県防府市国衙(こくが)を舞台に、小学 3年生の多感な少女・新子が、千年前の町の姿に想いを馳せながら、豊かな自然の中で毎日を真剣に生き、時にヒリヒリとした苦い思いをしながら、仲間たちとゆっくり成長していく姿が描かれる。
(94分)

© 2009 Nobuko Takagi / MAGAZINE HOUSE / "MAIMAISHINKO"film. Committee

プロフィール

片渕 須直

KATABUCHI Sunao

日本

1960年生まれ。映画『アリーテ姫』で第1回新世紀東京国際アニメフェア21劇場 映画部門優秀作品賞、映画『マイマイ新子と千年の魔法』で第14回文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門 優秀賞受賞。

( 2018 )

贈賞理由

過去と現在を共存させる「想像」という営み
連綿と培われてきた児童向けアニメーション映画の正統な後継者である。だが、伝統的な手法を採りながらも、片渕須直監督の導入した視点は実にユニークだ。 55年前の山口県防府市の田園風景と千年前そこに存在した都、さらにその来歴が、あたかも同時に存在するがごとく描かれている。子供にとって過去は消えてなくなるものではない。彼らの想像力は現在と過去を行きかうのだ。そして、現在にも過去にも「奇跡」をもたらす。
こういった子供たちと同じように、この作品のスタッフは、入念な取材をもとに、実際に存在した風景と子供たちを想像力で再生しようとしている。こうした営みこそがつくりものの空疎さを埋めるのだ。「童心」の本質を独特の豊かな表現力で描き抜いたことで、アニメーションの持つ児童向けの役割を再生させた作品である。

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