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アニメーション部門

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大賞

四畳半神話大系

湯浅 政明

YUASA Masaaki

テレビアニメーション [日本]

「薔薇色のキャンパスライフ」を夢見る誇り高き大学3回生の「私」だが、悪友・小津や謎の自由人・樋口師匠に振り回され、孤高の乙女・明石さんとはなかなかお近づきになれない。あの時、別の道を選んでいれば......? 湯浅政明監督の驚異の映像マジック、上田誠の構成・脚本、話題のクリエイター布陣で送る、不可思議世界を巡る不毛と愚行の青春奇譚。
(23分全11話)

© The Tatami Galaxy Committee

プロフィール

湯浅 政明

YUASA Masaaki

日本

1965年福岡県生まれ。大学卒業後、亜細亜堂に参加。その後、フリーランスとなり『クレヨンしんちゃん』『ちびまる子ちゃん』などを手掛ける。04年映画『マインド・ゲーム』で初監督を務め、第8回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞、第59回毎日映画コンクール大藤信郎賞などを受賞。そのほかの監督作品として『カイバ』『ケモノヅメ』がある。

( 2010 )

贈賞理由

テレビ的制約を逆手に取った、豊かな表現力
テレビ作品初の大賞にふさわしい、実に豊かな表現力に満ちあふれた作品である。京都の景観を入念に取材した上で独特のデフォルメを施した空間とキャラクターの動きがある絵に、饒舌なモノローグを重ねて力のある映像を完成させている。
テレビ作品は商業的な制約が課せられることも多く、しばしば既成概念に縛られる傾向にあるが、本作は、週に1話という放映サイクルを逆手にとり、反復描写を導入。さらに独特のシーンレイアウトやアクション、色彩によって物語にマッチした解放感、自由さを獲得し、幅広い観客層を引き込んだ。
よりよい選択を求めて青春の時間をリセットし続ける主人公の姿は現代の若者像に重なるが、最終2話で、主人公が孤独な状況から開かれていく姿を描き、未来を志向する姿勢を示したことは高く評価される。

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