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アニメーション部門

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奨励賞

The Wonder Hospital Short Animation

Beomsik Shimbe SHIM

短編アニメーション [米国]

謎の病院を訪れた1人の女の子。整形手術で理想の「after」を求める彼女は、病院内で得体の知れぬ生物たちの奇妙な行動に次々と遭遇。摩訶不思議な彷徨の後に、彼女が得た「美」とは......。肉体美に対する考え方を一変させる、謎めいた病院での超現実的な体験を、3D&パペットアニメーションで描写した、イマジネーションに満ちた作品。
(11分24秒)

© Beomsik Shimbe Shim, all rights reserved

プロフィール

Beomsik Shimbe SHIM

1975年韓国生まれ。美術を学んだ後、メディアアーティストとして、ソウル、ニューヨークで展覧会、メディアショーを開催。03年アメリカ合衆国に移住する。09年にカリフォルニア芸術大学の修士課程で実験アニメーションを専攻。現在まで、各地の40以上の映画・映像祭で作品が上映され、シアトル国際映画祭、ロサンゼルス映画祭などで受賞している。

( 2010 )

贈賞理由

生理的浮遊感が魅力的な無限回廊的彷徨
奨励賞はアメリカの学生によるショートフィルム。CGとパペットによる台詞のない異様なアニメーション作品である。冒頭の赤青メガネ立体視映像(?)にしろ、鼻がちょっと曲がった位置に付いたパペットにしろ、病院内のキャラクターたちにしろ、すべてがどこか歪んだイメージなのだ。
理想の「after」(術後)の姿を求めて病院内を進んでいるはずが、何が「after」であるかも定かでなくなる無限回廊のような感覚は、高度な技術を手に入れながら現代を彷徨う作家本人の感覚なのか?近年世界中の20代の作家が「暗い」と言われるが、その理由が現代の世相にあるならば、誰がその警鐘を受けとめるのか?
観る者の意識を彷さまよわせつつも、実は本作品の与える印象は決して重くも悲しくもない。独自の生理的浮遊感をたたえるクオリティが受賞理由と言える。

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