今年度のフェスティバルへ

マンガ部門

部門トップに戻る

優秀賞

ぼくらの

鬼頭 莫宏

KITOH Mohiro

ストーリーマンガ [日本]

とある夏休み。自然学校参加のために過疎地の村へやってきた、14人の中学1年生と1人の小学4年生。彼らは、海辺の洞窟で出会ったココペリと名乗る謎の男に誘われるまま、地球を守るために巨大ロボット「ジアース」で戦うという契約をすることになった。このロボットを操縦する者は、その代償として命を落とす。しかし、戦わなければ、地球は滅亡する----!!

© 鬼頭 莫宏/小学館IKKI

プロフィール

鬼頭 莫宏

KITOH Mohiro

日本

1966年愛知県生まれ。87年大学在学中『週刊少年サンデー』に『残暑』が掲載され、デビュー。04年より09年まで『月刊IKKI』(小学館)で『ぼくらの』連載。ほかの代表作に『ヴァンデミエールの翼』『なるたる』『のりりん』(講談社)『終わりと始まりのマイルス』(太田出版)など多数。

( 2010 )

贈賞理由

戦いの背景まで精緻に。巨大ロボットものの新たな境地
リモコン操作から始まり、中に人が乗り込んでの操縦タイプへ。「巨大ロボットもの」の系譜が、マンガとアニメには脈々と続いている。機械の活躍もさることながら、その内側のパイロットの苦闘にも読者は引き付けられる。
考えてみれば、彼らは次第に年端も行かない中学生へと低年齢化してきた。もちろん戦闘に関しては全くのアマチュアだ。現実に起こり得るとすれば超常的な能力の持ち主である場合だが、それでもやはりどこかで無理がたたって破滅に至るかすることになる。
この作品は、想像を絶した宇宙の定めにあらがうすべもない大人たちに代わり子供たちが、必ず死ぬと分かりながらも短い人生を賭して戦いに挑む姿を、そればかりか、死んだ仲間たちの最期と願いを残された家族に伝えようとする心のうちまでもを精緻に描き込んでいる。こんなロボットものがあり得たのだ。

部門トップに戻る