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マンガ部門

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優秀賞

風雲児たち 幕末編

みなもと 太郎

MINAMOTO Tarou

ストーリーマンガ [日本]

江戸時代末期に大活躍した風雲児・坂本竜馬。その生き方をひもとくために、遠く関ヶ原の戦いにまでさかのぼり徳川家康による日本統一以来の歴史を描いた大長編「風雲児たち」の続編である。舞台は風雲、急を告げる幕末。歴史を動かした多くの人物が、史実に基づきつつギャグを交えた著者独特の視点で描かれる。歴史大河ギャグマンガの、金字塔ともいえる作品。

© みなもと 太郎/リイド社

プロフィール

みなもと 太郎

MINAMOTO Taro

日本

1947年京都府生まれ。67年デビュー。ギャグとシリアスが混在した作風で人気を博す。04年歴史マンガの新境地開拓とマンガ文化への貢献により第8回手塚治虫文化賞特別賞受賞。代表作に『風雲児たち』シリーズ『ホモホモ7』『挑戦者たち』のほか『ドン・キホーテ』『レ・ミゼラブル』などの世界名作シリーズがある。

( 2010 )

贈賞理由

激動の時代の追体験をも可能にする、マンガの「力」
日本の幕末という激動の時代を、非常に分かりやすくかつ面白く描いている。徳川幕府、三百諸藩、そして欧米のすべての風雲児たちに、綿密な考証で生き生きとした生命感を与え、その誰もが面白く愛しい。彼らの行動を追うことで読者はどんな文章よりもリアルに時代を体験できる。これこそマンガの「力」だと思う。
ペリーの来航で幕を開けた物語は、17巻でまだ安政の大獄が始まったばかり。幕末から明治へ移行する日本を描き切るためにあと何巻費されるか分からないが、急ぐことなく取り組んでもらいたい。少しでも長くこのマンガ世界の人物たちを楽しみながら、なるほどそうだったのかと実感したいからだ。開国、そして文明開化というグローバルスタンダードの荒波に、日本はどう立ち向かったのか。今また新たなグローバル化に直面する現代日本人の、指針ともなる書である。

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