今年度のフェスティバルへ

開催内容

受賞作品展

会期:

2012年2月22日(水)〜3月4日(日)

会場:

国立新美術館(六本木)、d-labo、TOHOシネマズ六本木ヒルズ、 メルセデス・ベンツ・コネクション 1Fカフェ、ニコファーレ

協力:

ANAインターコンチネンタルホテル、ANA、d-labo、TOHOシネマズ六本木ヒルズ、ニコニコ動画、BEAMS、メルセデス・ベンツ、YouTube

入場無料


贈呈式

日程:

2012年2月21日(火)

会場:

東京ミッドタウン・ホール(六本木)


募集期間:

2011年7月15日(金)〜 9月22日(木)


主催:文化庁メディア芸術祭実行委員会

関連書類

文化庁メディア芸術祭実行委員会

会長:

近藤 誠一(文化庁長官)

運営委員:

建畠 哲(京都市立芸術大学学長)
濱野 保樹(東京大学大学院教授)
林田 英樹(国立新美術館長)

審査委員:

アート部門

主査:岡﨑 乾二郎(近畿大学国際人文科学研究所教授)
神谷 幸江(広島市現代美術館学芸担当課長)
後藤 繁雄(京都造形芸術大学教授)
関口 敦仁(情報科学芸術大学院大学(IAMAS)学長)
原 研哉(デザイナー)

エンターテインメント部門

主査:内山 光司(クリエイティブディレクター)
伊藤 ガビン(編集者 / クリエイティブディレクター)
岩谷 徹(東京工芸大学ゲーム学科教授)
斎藤 由多加(ゲームデザイナー)
寺井 弘典(クリエイティブディレクター)

アニメーション部門

主査:古川 タク(アニメーション作家)
伊藤 有壱(アニメーションディレクター)
押井 守(映画監督)
杉井 ギサブロー(アニメーション監督)
氷川 竜介(アニメ評論家)

マンガ部門

主査:さいとう ちほ(マンガ家)
竹宮 惠子(マンガ家/京都精華大学教授)
細萱 敦(東京工芸大学准教授)
みなもと 太郎(マンガ家)
村上 知彦(神戸松蔭女子学院大学教授)

功労賞

総評

濱野 保樹

東京大学大学院教授

3・11の災害や原子力発電事故の影響で、海外からの応募が激減するのではないか、さらに作品のテーマがそういったものに偏るのではないかと予想していたが、どちらも杞憂に終わった。応募総数は昨年度の2,645件を超えて2,714件となり、海外からも48の国と地域が57に増加している。数が増えただけでなく質の向上も目覚ましく、質のばらつきがなくなった分だけ、拮抗した作品群を前に、最終場面で審査が難渋していた。
特筆すべきは、マンガ部門が15回目にして初めて優秀賞に外国作品が選出され、それも、2作品もが選ばれたことだ。分野を越境するような作品が多いこともメディア芸術祭の特徴であるが、そういった作品がますます増加する傾向にある。アニメーション作品が特にそうで、異なる部門に応募すれば、もっと高い評価が得られたかもしれないという意見をどの部門でも耳にした。作家の主体性を重視しつつ、評価の公平性を担保しようという審査委員の努力がなされていたが、応募が増加の一途をたどったため、規模に見合った審査制度が、毎回要望されるようになっている。
今年度から新人賞が創設され、メディア芸術祭の人材育成機能が強化されたが、一方で功労賞増設の声も上がっている。本功労賞はメディア芸術に功労があった方を作家以外の専門家も含めて顕彰する唯一の賞となっているため、全部門で1人ではなく、各部門ごとに出せるようにしてほしいという強い要望が出ていたことも、書き残しておかなければならない。

建畠 晢

京都市立芸術大学長

文化庁メディア芸術祭は今年度で15回目を迎えましたが、メディア芸術における我が国では最も重要なイベントとしての地位を確立し、国際的な認知度も増しつつあります。インタラクティブアートからマンガにまで至る、広範な領域をカバーする展覧会は他に例を見ないという点でも、メディア芸術祭ならではの開催意義があるに違いありません。
今年度は応募数が過去最多であったばかりではなく、海外からの応募が実に57の国と地域を数えたのもうれしい驚きでした。ベテランから新人まで多様な層に門戸が開かれていますが、入賞作のレベルは高く、斬新かつ充実した内容のイベントになりえていると自負しております。
今回の応募作品で特に印象的であったのは、従来のメディア芸術にありがちであった技術的な新しさに重点を置いた試みに代わって、メッセージの深さや表現そのもののユニークさ、あるいは不思議なポエジーの魅力を感じさせる作品が厚みを増してきたことです。もちろん技術的な挑戦にも可能性が開かれていることはこのフェスティバルの重要な要素ではありますが、15年の年月がメディア芸術の成熟をもたらしつつあるのは確かだと思われます。
デジタルメディアならではの情報の瞬時の流通による地域を越えた(時には宇宙的な)発想と、自分が身を置く環境が抱える複雑な問題への関心とが共存していることも、今回の注目すべき傾向です。観客の方々がそうしたメディア芸術の「深化と進化」を大いに楽しんでくださることを願っております。