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アート部門

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優秀賞

つながる天気

片山 義幸

KATAYAMA Yoshiyuki

Web [日本]

2010年8月から2011年7月までの1年分の天気模様をつなげてひとつに編集した映像と、写真を連続で並べてアーカイブ化したWebサイト。東日本を襲った2011年3月11日の大震災もまたいで撮影されているが、それでも当然のように続いていくごく平凡な日常の風景を切り取り、つなぎ合わせることによって、私たちの世界の輪郭を穏やかに描き出している。

© 片山 義幸

プロフィール

片山 義幸

KATAYAMA Yoshiyuki

日本

日本大学芸術学部映画学科で映像を学んだ後、フリーの映像デザイナーとして活動。2008年よりデジタルメディアを使った作品の制作を開始。『CONCH』や『草虫時図』などで注目を集め、『草虫時図』は第14回文化庁メディア芸術祭アート部門の審査委員会推薦作品に選定された。

( 2011 )

贈賞理由

日常の集積が描き出す「世界」
本作品は、2010年8月から1年間の毎日の天気がシームレスにアーカイブされている。日常的に空を見上げて、どこまでも広がる空間を意識したことは誰もが経験したことがあるだろう。そしてそれが常に移り変わっていることも私たちはよく知っている。それらを切り出した写真や絵画、映像などもまた、日頃から見る機会は多い。しかしながら、それらは常に断片としての意味を与えられて提示されていることも、私たちは知っている。「空はこんな広がりではない」と思うが、でも仕方がないとも思う。『つながる天気』では、見事に空の変化と広さをアーカイブした。天気の変化によって空の広大さが表現されている。Webのどこまでも続きそうな接続感の中で、どこまでも続き、どこまでもつながる天気を見ることができる。

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