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アート部門

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優秀賞

The Saddest Day of My Youth

Brian ALFRED

映像作品 [アメリカ]

作者が少年期にテレビを通してリアルタイムで目撃したスペースシャトル・チャレンジャー号の爆発事故をモチーフに描かれたアニメーション作品。すべてのフレームをドローイングで制作し、抽象的な形と色彩のみで淡々と展開するアニメーションに、事故当時のリアルなナレーションを効果的に用いている。実際の事件をモチーフとすることで、人類の発展と同時にもたらされる悲劇を象徴的に突き付ける。
(2分10秒)

© Brian ALFRED

プロフィール

Brian ALFRED

アメリカ

1974年、アメリカ・ペンシルバニア州ピッツバーグ生まれ。ペンシルバニア州立大学を卒業、イェール大学にて美術修士号を取得。現在はニューヨークを拠点に活動。2011年6月には東京のSCAI THE BATHHOUSEで、中西夏之や名和晃平らと共にグループ展「Beyond」を開催。

( 2011 )

贈賞理由

同時代物語としてのチャレンジャー号爆発事故
ブライアン・アルフレッドの新作に文化庁メディア芸術祭の優秀賞を与えることができ、とてもうれしく思っている。その理由は、彼が「我々が生きている世界」を同時代のアーティストとして見事に表現していると思うからだ。世紀末を過ぎ、21世紀という「新世紀」を生きる我々。カタストロフィを体験しつつも、「終わりなき日常」を生きる我々。しかし、実はその、すぐに「フラット化する世界」にも、特異点=ゼロ点がある。彼の場合、それは子ども時代に見た、1986年のスペースシャトル・チャレンジャー号爆発の悲劇なのだろう。この事件はテレビを見ていた子どもたちにトラウマを形成し、多くの都市伝説を生んだ(乗組員は実は別世界/パラレルワールドで生きている、などの捏造された物語)。「悲しく/美しい」彼の本作品は、同時代的なクリエイションの本質をはっきりと示す秀作である。

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