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エンターテインメント部門

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優秀賞

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相転移的装置

勝本 雄一朗

KATSUMOTO Yuichiro

遊具 [日本]

氷・水・水蒸気の「相転移」のように、情報的にも物質的にも変幻自在なデジタルメディアを生み出そう、という意図のもとに制作された電子遊具シリーズ。形状と柔軟性が多様に変化するインターフェース「ニンジャトラック」、合体と変形によって遊び方が変わるミニカー「キャタピー」の2つがラインアップされている。

© Yuichiro Katsumoto, Keio-NUS CUTE Center

プロフィール

勝本 雄一朗

KATSUMOTO Yuichiro

日本

1981年、岐阜生まれ。メディアディレクター、博士(政策・メディア)。現在、シンガポール国立大学 Keio-NUS CUTE Centerにて研究活動に従事。主な作品に『雨刀』(第10回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門 奨励賞)『風螺』(ACM SIGGRAPH Asia 2008 Art Gallery)などがある。

( 2011 )

贈賞理由

ソフト/ハードの境界を自在にシフトする電子遊具
蝶番で縦横に連結され、自在に変形する遊具である。しなる鞭がスイッチを押すと剣となり、リコーダーを折り曲げるとサクソフォンに変化し、他の楽器にもなる。各種センサーとサーボモーターを有したこの特殊な構造体は、創意工夫と遊び心に満ち溢れている。軟らかい水も氷となれば硬くなるような変化を「相転移」と呼ぶことにちなんで作品名を『相転移的装置』と命名しているところから、作者は情報や物質の有り様を革新しようとしているかにみえる。このようなテクノロジーヒエラルキーの改革がこれからのアートをダイナミックに変えていくかもしれない。昨今のディスプレイ上の映像表現至上主義に対し、遊具本来の「手触り感」を追求している点も高く評価したい。今後も新しいアート装置が発表されていくことへの期待を与えてくれた作品である。

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