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エンターテインメント部門

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優秀賞

グループ魂「べろべろ」

田中 秀幸

TANAKA Hideyuki

ミュージックビデオ [日本]

阿部サダヲ、宮藤官九郎らが率いるロックバンド・グループ魂のミュージックビデオ。夜の新宿・歌舞伎町を正体不明の毛むくじゃらの生きものが楽曲に合わせて歌いながら練り歩く映像は、薄暗い路上を行き交う人々と、ぎらつくネオンが対照的に映しだされ不思議な哀愁を感じさせる。シンプルな手法で撮影された映像に、さらなる奥行きを与えた作品。
(6分10秒)

© Ki/oon Records Inc.

プロフィール

田中 秀幸

TANAKA Hideyuki

日本

1962年、静岡・浜松生まれ。多摩美術大学卒業後、アートディレクターとして活動する。株式会社フレイムグラフィックス代表。テレビ番組やコマーシャル、広告、ゲーム、PVなど、様々な分野で、アートディレクションからキャラクターデザイン、グラフィック、ゲーム、映像制作にいたる幅広い仕事を手がける。

( 2011 )

贈賞理由

前へ前へと歩み続けるシンプルな力強さ
夜を超えて、「前へ進め」と力強く叫ぶ歌がある。夜の街を、前へ前へと力強く歩み続ける映像がある。歌の力と映像の力の幸福なコラボレーションによって、約6分間にわたって(ほぼ)ワンカットで前へ進む「べろべろ」を描いた力強いミュージックビデオである。映像そのものの表現をみれば、極めてユニークなアイディアと演出で描かれた作品だといえる。しかし、同時にこの佳曲に込められた魂をストレートに伝えようという姿勢に迷いがない。だから、歌に込められたメッセージを、映像の力によってより強い感動に導くことに成功している。ちなみに「震災後の日本」という視点は、今回の審査において考慮されていない。この楽曲も震災前に作成された曲である。しかしこの作品は、震災に関わる数多の「応援ソング」以上に、今、我々に「前へ進む」ための勇気を与えてくれるのではないかと思う。

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