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エンターテインメント部門

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新人賞

Hietsuki Bushi

Omodaka

ミュージックビデオ [日本]

寺田創一による宮崎県の民謡『ひえつき節』をモチーフとした楽曲と、ひらのりょうによる色彩豊かな手描きのアニメーションが融合したOmodakaのミュージックビデオ。民謡歌手・金沢明子の唄う独特の節とビートが刻まれた楽曲に合わせて、「農業と宇宙」をテーマとしたビジュアルで時代や空間を超えた幻想的な心象イメージを表現。ノスタルジーと斬新さが同居した不可思議な世界が生まれている。

© 2011 HIRANO Ryo

プロフィール

Omodaka

日本

ミュージシャン・寺田創一が「テクノ民謡とモーショングラフィックスの融合実験企画」として2001年に始動したプロジェクト。ミュージックビデオをインターネット上で発表し続けるほか、様々なデバイスを用いたライブを世界各地で展開。本作は第3回学生デジタル作品コンテストにてグランプリを受賞したアニメーション作家・ひらのりょうが参画。

( 2011 )

贈賞理由

農業から宇宙まで、民謡が綴る豊穣なイメージ世界
多数の応募があったミュージックビデオ作品の中でも、特に新鮮な魅力をもって評価されたのがOmodakaの『Hietsuki Bushi』である。この原曲となった『ひえつき節』は収穫したヒエを食用につく際の労働を癒す仕事唄で、昭和という時代を映し出す戦後の代表的な民謡といえる。本作品では、その世界と、思春期のラブレターを渡す甘酸っぱいラブストーリーというミスマッチな関係を強引に同じ土俵にのせて、パラレルに不思議なストーリーが展開する。ライオン風のキャラと農作業をする農婦がぶつかったり、多次元の世界を行き来しながらキャラクターたちが集結し、男女的キャラの世界に戻ってくるなど、何度も繰り返し見たくなる仕掛けにはまっていく。この複雑な構成を描き切った若い才能と、勇気をもってこの才能を見出し、果敢にテクノ民謡と斬新な映像の融合を目指すOmodakaを高く評価したい。

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