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マンガ部門

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大賞

土星マンション

岩岡 ヒサエ

IWAOKA Hisae

[日本]

地球全体が自然保護区域となり、地上に降りることが許されなくなった時代、人間は遙か35,000メートル上空の建造物で暮らしていた。上層・中層・下層に分かれた巨大なリングシステムで主人公・ミツは生まれ育った。ミツは中学卒業と同時に、亡き父と同じ職業「リングシステムの窓を拭く仕事」に就くこととなる。職場の師匠や近所の人々、仕事の依頼主たちとの出会いを通して、仕事への誇りや自信を獲得していくミツの成長を丁寧に描いた物語。

©IWAOKA Hisae

プロフィール

岩岡 ヒサエ

IWAOKA Hisae

日本

2002年、『ゆめの底』で講談社アフタヌーン四季賞佳作を受賞しデビュー。2005年から月刊「IKKI」にて『土星マンション』を連載開始。現在、朝日新聞出版「ネムキ」にて『星が原あおまんじゅうの森』連載中。代表作に第9回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品『しろいくも』、第10回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品『ゆめの底』など。

( 2011 )

贈賞理由

近未来の地球に暮らす人々が織りなす優しい人間ドラマ
近未来、人類が押し込まれるかもしれない地球外コロニーが、フリーハンドで見事に構築されている。印象的なのは、パイプで組まれた足場のような立体的街路、人が滑って転ばないように、ゴムのような材質のシャツを一面に敷くシーン。矛盾だらけの階層社会で、無理やり住まわされてはいるが、自分たちで築き上げた愛着ある土地。そこで育まれた少年の新たな決意が、周囲との紐帯の中で醸成されていく過程が感動的である。

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