今年度のフェスティバルへ

小長井 信昌

編集者

白泉社創立メンバーとして、雑誌『花とゆめ』『Lala』の創刊に立ち会い、美内すずえ(『ガラスの仮面』)、和田慎二(『スケバン刑事』)、山岸凉子(『日出処の天子』)、大島弓子(『綿の国星』)、魔夜峰央(『パタリロ!』)……など、壮々たるマンガ家・作品の輩出に貢献した。集英社『別冊マーガレット』時代から半世紀の長きにわたるマンガ、特に少女マンガジャンル全体への貢献は計り知れない。また近年、現場の貴重な証言となる『わたしの少女マンガ史』を刊行する等、なおも精力的に活動している。これら半世紀に及ぶ少女マンガへの愛情は、高く評価されるべきである。

プロフィール

小長井 信昌

KONAGAI Nobumasa

日本

1930年、静岡県生まれ。集英社入社後、『おもしろブック』『りぼん』編集部を経て、『別冊マーガレット』編集長に。同誌の部数を10万部から150万部へと飛躍的に伸ばし、『別冊マーガレット』を『別マ』と略称される人気雑誌に育てた。『別マ』は、マンガ家と編集者の入念な準備のうえに練り上げられた多彩な読み切りマンガを満載している点が、他誌にない大きな特徴だった。『別マ』の時代から、新人発掘・育成システムとしての「マンガスクール」を展開し、後に大家となる多くのマンガ家を育てたことでも知られる。73年、白泉社創立に参加。編集担当役員、編集長として『花とゆめ』『LaLa』『ヤングアニマル』『MOE』などを創刊。74年創刊の『花とゆめ』は、76年新年号より、少女マンガ界屈指のストーリーテラー、美内すずえと和田慎二による二大連載『ガラスの仮面』『スケバン刑事』をスタートさせ、傑出した存在感を示した。一方、76年創刊の『LaLa』は、大島弓子『綿の国星』、山岸凉子『日出処の天子』、木原敏江『摩利と新吾』をはじめとする当時の最先端の少女マンガ作品の連載を並べ、少女マンガを知り尽くした年長の女性や男性をも読者に取り込んで、「白泉社」の名を不動のものとした。90年、代表取締役社長。2000年代表、相談役を務め、05年退社。著書に『オ父サンノセンサウ─小長井少佐日中戦争陣中日誌』(小長井鑑重と共著、西田書店、2006)、『わたしの少女マンガ史─別マから花ゆめ、LaLaへ』(西田書店、2011)。

( 2012 )

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