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アート部門

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  • *Segnisiter* continuus
    Detail: *Segnisiter* continuus walking down the Art Institute of Chicago’s stairs, 2012
    (video still image from "Species series video documentation No.1")

  • *Movensbulla viridis* (video still image)

  • *Claracaput caudanigrum* (video still image)

  • *Species series* installation, mixed media and video, Sullivan Galleries, Chicago, 2012

新人賞

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Species series

YANG Wonbin

メディアインスタレーション [韓国]

本作は、自動ロボットが新種の生物として都市環境のなかで誕生し、生き、死んでいく様子を捉えたアート・プロジェクトである。ここでは自動ロボットを参照し、人工生命体がいかにして都市を生息地に定め、いかにして都市設備を使用し、人間のつくった環境で生きる生存戦略を発達させていくのかを探究する。生物学的概念、動物学的概念とロボット工学が融合してつくり出されたロボットは、隠喩的に生命体として把握されることになる。さらに、このプロジェクトではロボットたちの日常生活をさまざまなテリトリーで追跡し、データを集積する。それは、ロボット種の誕生、適応、進化の歴史を物語るものと言えるだろう。
(素材:ミクスト・メディア、ビデオ)

プロフィール

YANG Wonbin

韓国

1980年、ソウル生まれ。シカゴ在住。2012年、シカゴ美術館付属美術大学で、アート・アンド・テクノロジー・スタディーズ美術修士号取得。ロボットや自動システムなどの人工動作主を用い、都市環境の「ソーシャル・ランドスケープ」を探究している。

( 2012 )

贈賞理由

擬人的な従来のロボット概念を根底から翻すコンセプトがまず新鮮である。新聞紙や紙袋でできたゴミ、または昆虫に似た微細な人工生物に、科学技術の力で移動のムーヴメントや光の点滅を与え、都市の雑踏に解き放つ。人目に付きにくいために、当然、車に轢かれたり、踏みつぶされたり、柱から滑り落ちたりするわけで、自らが手がけたそれら新種ロボットたちの死をも見つめる勇気とユーモアが卓越している。生態的データの集積と分析を経た今後の研究成果によって、これらの人工生物が進化を遂げ、いっそうの生存戦略を獲得してゆく可能性に期待したい。

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