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アート部門

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新人賞

Learn to be a Machine │ DistantObject #1

LAU Hochi

インタラクティブアート [香港]

鑑賞者が設置されたトラックボールを動かすと、画面上に投影された作者の視線を直接コントロールすることができるインタラクティブアート作品。正面のスクリーンには不規則に生じるまばたきや表情の変化も映しだされる。鑑賞者は正面のスクリーンの顔を操作していると思うが……。本作と、鑑賞者による体験を通じ、服従と操作、人と機械の間に生じる関係性を探求、更にリアル/バーチャル、有形/無形の境界の曖昧さが浮き彫りになっていく。その体験を通じ、鑑賞者は、それらの曖昧な境界に出会うかもしれない。しかし、作品が持つ曖昧さを意識しないがために、常に直観的な体験を持つことになるだろう。本作は、操作するもの/されるものの関係が常に逆転しうる可能性を提示している。

©2013 Lau Ho Chi All Rights Reserved.

プロフィール

LAU Hochi

香港

1990年、香港生まれ。2013年に学士号を取得した香港城市大学クリエイティブメディア学部で、現在はリサーチアシスタントを務めている。人間の知覚や機械に関心を持っており、ミュージシャンやプログラマーとしても活動している。

( 2013 )

贈賞理由

多数の応募の中で「そう来たか!」ともっとも率直に感じた作品である。メディアアートというジャンルを真正面から問い直そうとする作家の姿勢に共感した。トラックボールを回した方向にプロジェクションされた顔の視線が動くという、ただそれだけの作品。少なからぬ人々はその顔がCGではあり得ないことに気付くかもしれないが、気付かれないままかもしれない。どちらにせよこの作品は、メディアアート黎明期におけるキーワード、たとえばインタラクティブやリアルタイムなどの言葉の意味や価値を、それが誰にでも当然になった現在の私たちに再び問い直しているのだ。(三輪 眞弘)

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