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アート部門

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  • Photo: Lyndsey Housden

新人賞

Symbiotic Machine

Ivan HENRIQUES

ハイブリットアート [ブラジル]

『Symbiotic Machine』は藻類が光合成によって放出するエネルギーを吸収し、それを原動力として水面を移動するバイオマシンである。移動しながら、エネルギーの供給源となる光合成生物を探して集め、自然環境から得たエネルギーを取り込み、浮遊性のロボット機構による処理で増幅させて活動する。池、用水路、川や海に生息する微生物をエネルギー源とし、また有害な藻が発生した場合には、それらを除去する機能も備えている。アート、デザイン、バイオテクノロジーの融合によって、人間と自然の新しい共生関係を示唆する作品である。

©Ivan Henriques

プロフィール

Ivan HENRIQUES

ブラジル

1978年生まれ。生体系をテーマにさまざまなマルチメディアインスタレーションを手掛けるアーティスト。自然とテクノロジー文化の融合を探求しながら、人間とその他の生命体との新しいコミュニケーション方法を模索している。「自然」はインスピレーションの源であり、かつ、世界の発展における必要不可欠な要素と捉え創作活動を行っている。

( 2014 )

贈賞理由

生態系と共生する機械、すなわち自らの中にもうひとつの生態系を抱え込んでいる機構という着想は、かつての写真術の登場を思い起こさせる。写真術とは、光(phós)という自然によって対象を技術によって刻印(graphīa)する技術であり、目と脳をシミュレートしたものであった。それは「自然」と「文化」を架橋するメディアといえる。この「共生機械」は現時点ではまだ試行の段階にあるものだろうが、これが科学とアートの間で宙吊りになりながら、今後どのような展開を見せてくれるのか、そこに大いなる期待を抱く。(佐藤 守弘)

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