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エンターテインメント部門

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  • ©2014 exiii Inc.

優秀賞

handiii

近藤 玄大/山浦 博志/小西 哲哉

KONDO Genta / YAMAURA Hiroshi / KONISHI Tetsuya

ガジェット [日本]

『handiii』は3Dプリンターで出力したパーツと、スマートフォンを制御に利用した「気軽な選択肢」をコンセプトとした筋電義手だ。筋電義手とは、腕の皮膚上で計測される筋肉の微弱な電気信号(=筋電)を介して、直感的に操作できる義手のことである。技術そのものは戦前からあったが、市販価格は非常に高価であり、普及率は極めて低かった。本作では3Dプリンターとスマートフォンを活用することで、材料費を3万円以内に抑えている。またデザイン面においても、既存の義手が人肌に似せているのに対し、本作は腕時計やスニーカーのように使う人が気分や場面に応じて色やパーツを変更できるようになっている。更に外観だけでなく、指先にICチップやマイクを組み込むなど機能面の拡張を加えることで、あらゆる人々が羨ましいと思う義手を目指す。現在は実用化に向け、ユーザーとともに開発を進めている。

©2014 exiii Inc.
プログラミング:近藤玄大│機械設計:山浦博志│デザイン:小西哲哉

プロフィール

近藤 玄大

KONDO Genta

日本

1986年、大阪府生まれ、神奈川県育ち。exiii株式会社CEO。東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。ソニー株式会社にてロボティクス技術の研究及び新規事業創出に従事した後、2014年10月に学生時代の研究テーマであった筋電義手の実用化を目指して起業。

( 2014 )

山浦 博志

YAMAURA Hiroshi

日本

1984年、千葉県生まれ。exiii株式会社CTO。東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。パナソニック株式会社にてデジタルスチルカメラの機械設計に従事。14年10月より現職。

( 2014 )

小西 哲哉

KONISHI Tetsuya

日本

1985年、宮城県生まれ、千葉県育ち。exiii株式会社CCO。千葉工業大学大学院工学研究科デザイン科学専攻修士課程修了。パナソニック株式会社で光学機器・先行開発のインダストリアルデザイナーを経て、14年10月より現職。

( 2014 )

贈賞理由

『handiii』 は筋電義手(筋肉の電気信号で操作する義手)であり、義手を巡るプロジェクトだ。高機能・高性能を目指すことで、へヴィかつ高価になりがちだった筋電義手の実用化を図る。パーツを3Dプリンターで作り、電気信号の読み取りはスマートフォンで行う。機能を必要最小限に制限し構造をシンプルにした。これらが生み出すのは製造コストの削減だけではない。個人で修理交換が可能になる。取り回しが容易になる。カスタマイズの可能性が向上する。ファッションとして機能させることができる。義手そのものを強く高度化するのではなく、「弱さ」を強みとし、他者と関わることで活きてくるオープンなモノへと目指す方向へ転換した。失われたモノの復元にとどまらず、新しい機能としての義手になり得るだろう(プロジェクトの映像を見ていると「第三の腕」という方向性も想像してしまう)。補助装置を超えたガジェットとしての可能性を指し示した。ワクワクする。(米光 一成)

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