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アート部門

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  • ©2014 Lorenz Potthast

新人賞

Communication with the Future – The Petroglyphomat

Lorenz POTTHAST

インタラクティブアート [ドイツ]

本作は、可動式のデジタル切削機であり、「前向きな破壊行為」を行なう機械である。この機械を使って古いモニュメントにメッセージを彫り、遠い未来に伝えることができる。人間は古来、自らが死んだ後も意思を伝えたいという欲求をもつ。現在、私たちが文化として理解しているものはみな、未来の世代にそれを伝えうる能力に支えられている。本作は、すでに固定化された力関係に対する戦略的な態度を示し、さらに歴史を書き込む強大な権力者という伝統的な考え方を問うている。私たちが、伝統的であること、一時的であること、そして過去・現在・未来の関係を実体的に思索するうえで必要な、理論的背景や実験的アプローチを提示する作品である。
素材:ステンレス鋼、ポリオキシメチレン(ポリアセタール樹脂)
サイズ:約60cm×40cm×30cm
重さ:2.5kg

©2014 Lorenz Potthast

プロフィール

Lorenz POTTHAST

ドイツ

1990年、ドイツ生まれ。ブレーメン在住、同地にて活動。さまざまな方法論を用いるデザイナーであり、芸術的なアプローチ、テクノロジーへの興味、文化的関心を持つ。

( 2016 )

贈賞理由

情報が電子化され、便利になったと思っていたら、それらの情報を記録したフロッピーディスクやCD-ROMといったメディアが、あっというまに市場から消え、機能しなくなるという現実に私たちは戸惑っている。そのような現実に対して、古代の人々が石に刻むことによって記録された情報が現在まで残っていることに注目し、コンピュータ制御の切削機を身にまとい、街に直接メッセージを刻む行為によって、未来との通信を行なおうという壮大なアイディアが、メディアに対しての積極的な態度として評価され、今後の活動が注目される。(藤本 由紀夫)

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