マンガ部門
受賞作品
審査委員会推薦作品
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あとかたの街
おざわ ゆき
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いぬやしき
奥 浩哉
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エロイーズ 本当のワタシを探して
ペネロープ・バジュー/ブレ/訳:関澄かおる
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今日を歩く
いがらし みきお
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健康で文化的な最低限度の生活
柏木 ハルコ
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さよならガールフレンド
高野 雀
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死んで生き返りましたれぽ
村上 竹尾
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呪詛
花輪 和一
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女子高生に殺されたい
古屋 兎丸
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砂の栄冠
三田 紀房
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ゼロ式
伊東 七つ生
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つるまき町夏時間
コマツ シンヤ
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デスコ
カネコ アツシ
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トミノの地獄
丸尾 末広
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二兎物語
滝沢 聖峰
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ねことじいちゃん
ねこまき(ミューズワーク)
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ハウアーユー?
山本 美希
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はじめのニット!
芦田 実希
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はちみつ色のユン
Jung/訳:鵜野 孝紀
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二人は旅の途中
猪原 秀陽
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プリニウス
ヤマザキ マリ/とり・みき
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変身!
横山 旬
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ポム・プリゾニエール
鶴田 謙二
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ラフナス
白井 弓子
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LAUREL
及川 千代美
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marble ramble 名作文学漫画集
長崎 訓子
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The Land of the Magic Flute
Fons SCHIEDON
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Z
相原 コージ
審査講評
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犬木 加奈子
マンガ家/大阪芸術大学客員教授
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門倉 紫麻
マンガライター
マンガは「体」がつくっている
マンガは、「頭」だけではけっしてつくれない。頭のなかでどれだけの傑作が完成していようとも、「体」を使って(長時間座り続け、手を動かし続けて)「描く」ことでしか、この世に生みだすことはできない(もちろんデジタル作画でも同じことだ)。このシンプルな真実を、マンガというメデ …
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主査
すがや みつる
マンガ家/京都精華大学教授
デジタルマンガの新しい問題点
本年度のマンガ部門への応募作総数は948作と過去最高になった。これだけの応募数があるということは、母数となる出版点数の多さも意味しているが、単純に喜ぶのは早計である。現在、マンガ単行本の1点あたりの売れ行きは減少傾向にあり、出版社は売り上げを確保するために出版点数を増やす傾向にあるからた …
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古永 真一
文学者/首都大学東京准教授
受賞で一番かんじんなのは......
948の作品が約50に絞られたとき、残ったのは甲乙つけがたい傑作群だった。それでも検討を加えて、かくかくしかじかの次第で同名の力作が大賞の栄誉に輝いた。今回あらためて思ったのは、受賞するにはタイミングが重要なこと、受賞しづらいタイプの作品があるということだ。例えば、LGBTが注 …
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松田 洋子
マンガ家
愛のマンガとマンガへの愛
マンガを描くキャリアは細々と20年しかないが、マンガを読むほうなら半世紀近く経験があるし、何より私はマンガを愛しているので大丈夫と思い、審査委員のオファーをお受けした。しかし安易に愛を言い訳に使ってはいけなかった。愛は戦いだと読んできたマンガで学んでいたはずなのに。愛すべき理 …
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本年度の特徴と未来への展望
毎年回を重ねる度、応募作品数が増えているのはたいへん喜ばしいことだ。今年も1,000近くもの応募作品が集まり読むのが楽しみでもあったが、ひとつの作品でも複数巻にわたるものが多く、その膨大な作品数を審査するには時間的制約も多く、評価に差が出ないか不安もあった。そこは他委員の感想などを …