今年度のフェスティバルへ

  • 2017年6月6日撮影 

    June 6, 2017

髙野 行央

昭和漫画館青虫館長

1949年、神奈川県生まれ。20代後半、小学生の時に夢中になった50年代の懐かしい漫画本を偶然古書店で発見したことがきっかけで、都内や横浜を中心に、古本屋や古書市、古書店目録で、昔の漫画本を集めるようになる。現在までに蒐集したその蔵書数は、3万冊をはるかに超える。2005年、56歳の時、初めて生まれ育った横浜を離れ、福島県只見町に単身で移り住む。1955年に建てられ、廃屋となっていた元伝道所兼保育所を修繕して再生し、50年代から65年頃の貸本漫画を中心に、赤本、絶版漫画など約2万冊を集めた「昭和漫画館青虫」を2006年4月に開設し、現在に至る。この「昭和漫画館青虫」は、髙野の強い思い入れから、閉架式でなく、開架式にこだわって並べているため、人口が極端に少なく豪雪地帯でもあるこの地が選ばれている。

贈賞理由

2006年、福島県只見町に単身移り、閉鎖された木造の伝道所(兼保育所)を借りて、1950年代の貸本をはじめ、東京、京都のマンガ図書館でも目にできない「集英社おもしろ漫画文庫」など、貴重な漫画本を並べた私設漫画館「青虫」をオープンした髙野は、豪雪地のため冬季は閉館せざるをえない只見の地で、何の援助もなく運営努力を続けること10年余。今では泊りがけで閲覧する熱心なマンガ研究者も多い。また、福島県の復興運動を続けるマンガ家、永野のりこと協力したワークショップの開催などの活動にも取り組み、今回の功労賞に最もふさわしい人物である。(みなもと 太郎)

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