マンガ部門
受賞作品
-
優秀賞
総務部総務課山口六平太
高井 研一郎/原作:林 律雄
TAKAI Kenichiro / Original author : HAYASHI Norio -
優秀賞
未生 ミセン
ユン・テホ/訳:古川 綾子/金 承福
YOON Tae Ho / Translation: FURUKAWA Ayako / KIM Seungbok -
優秀賞
有害都市
筒井 哲也
TSUTSUI Tetsuya -
優秀賞
Sunny
松本 大洋
MATSUMOTO Taiyo -
新人賞
応天の門
灰原 薬
HAIBARA Yak -
新人賞
月に吠えらんねえ
清家 雪子
SEIKE Yukiko -
新人賞
ヤスミーン
畑 優以
HATA Yui
審査委員会推薦作品
-
池袋レインボー劇場
えりちん
-
異世界の色彩 ラヴクラフト傑作集
田辺 剛
-
いちえふ 福島第一原子力発電所労働記
竜田 一人
-
兎が二匹
山うた
-
うちのクラスの女子がヤバい
衿沢 世衣子
-
生まれたときから下手くそ
安倍 夜郎
-
江川と西本
森高 夕次/星野 泰視
-
かへ
藤井 慶/平井 志
-
クレージーマンガ
クリ ヨウジ
-
淋しいのはアンタだけじゃない
吉本 浩二
-
シリーズ小さな喫茶店
山川 直人
-
誰でもないところからの眺め
いがらし みきお
-
土筆柑の空
須藤 真澄
-
であいがしら
ネルノダイスキ
-
天の血脈
安彦 良和
-
ドルメンX
高木 ユーナ
-
ニュクスの角灯(ランタン)
高浜 寛
-
ネオ・ボーダー
ひじかた 憂峰/たなか 亜希夫
-
日の鳥
こうの 史代
-
百貨店ワルツ
マツオ ヒロミ
-
ビュー短編集 全部遠くにあった
ビュー
-
腐女子のつづ井さん
つづ井
-
ペリリュー ―楽園のゲルニカ―
武田 一義
-
僕と君の大切な話
ろびこ
-
レインマン
星野 之宣
-
レベレーション(啓示)
山岸 凉子
-
PHALLAINA
Marietta REN
-
Sky Rover
Christine DALLAIRE-DUPONT
-
34歳無職さん
いけだたかし
審査講評
-
犬木 加奈子
マンガ家/大阪芸術大学客員教授
-
門倉 紫麻
マンガライター
審査委員会推薦作品の後ろにあるもの
審査に参加するようになって、思ったことがある。文化庁メディア芸術祭では、受賞作品はもちろん審査委員会推薦作品の一つひとつにも注目したほうがよい、ということだ(恥ずかしいことに、私はそれほど注目していなかったのだ)。最終審査会では、事前に作品を読み込む過程で、審査委員それぞれのなかに生まれた推しのよう …
続きを読む -
古永 真一
文学者/首都大学東京准教授
こぢんまりとした閉塞感、多士済々の競演
今年もたくさんの素晴らしい作品に出会うことができた。昨年に比べると海外マンガは、ユン・テホ/訳:古川 綾子/金 承福の『未生 ミセン』のような収穫はあったものの、全体としては影が薄かった。いくつかの理由が複合的に絡まり合っているのだろうが、海外マンガの翻訳が出版されづらくなってきている状況が一因として …
続きを読む -
松田 洋子
マンガ家
こんな時代が求めるそんなマンガ
「こんな時代になるとは思わなかったね」という会話をやたらとしている気がする。世界から戦争も、差別も、貧困も、病気もなくなって、宇宙ステーションで私は暮らしていたはずだった。そんなマンガばかり読んでいたせいだ。そんなマンガを学校に持っていって啓蒙活動をしていたら先生に見つかって没収されていたのに、今は …
続きを読む -
みなもと 太郎
漫画家/マンガ研究家
20回めにふさわしい収穫の年でした
返り咲きなのか引き戻しなのかよくわからないまま、3年ぶりに二度めの審査委員を務めることと相成り、この受賞作品集が発行される頃には私は70代に突入する。一度めの頃は机上にうず高く積まれた「紙マンガ」の候補作と格闘したのだが、二度めの今回はデジタル化された作品群を「画面」で読み、多少の狼狽と便利さと「with …
続きを読む
審査の振り返りと4コママンガの衰退
今年度、審査委員として任期3年めを迎え、今回が最後の審査となった。これまでの審査の経験から、その年によって集まってくる作品には傾向があることがわかった。同じ出版社やマンガ雑誌から大量の作品が応募されてくることも理由のひとつかもしれない。初めの2年は成年向けマンガの応募の多さに驚いた。その多くは特出した …