今年度のフェスティバルへ

アニメーション部門

部門トップに戻る

  • © 2017 Zorobabel

新人賞

Yin

Nicolas FONG

短編アニメーション [フランス]

神はひとりぼっちで、他人の幸せが妬ましかった。神が息を吐きだし、分子の渦をつくり出すと、平面的な円盤が現れた。その中心では軸が回転し、立体的な山ができあがる。神はその世界を完成させんがため、さまざまな要素を置いていく。そのなかで、陰と陽=女性と男性が生まれた。切り離されて誕生した2人はなんとかして会おうとするが、神はさまざまな物理的異常や錯視で世界を満たし、陰と陽の出会いを阻む。作者は数々の作品でアニメーターとして活躍、プライベートでも作品を積極的に発信してきた。本作ではベルギーの名門スタジオ「ゾロバベル」と組み、平面的なグラフィックの特性を縦横無尽に活用することで、世界創造についての現代的な神話を巧みに表現した。

© 2017 Zorobabel

プロフィール

Nicolas FONG

フランス

1982年、パリ生まれ。摩訶不思議で不気味な幻視ゲームを絶えず探求しなが ら、ビデオクリップや短編映画で実験している。

( 2018 )

贈賞理由

周囲には2体が合体している神々ばかりなのに、自分だけが単身と気づく。その神が、陰陽の個体をつくり出し、それを半分に切り男女の2つにするが、両者は互いに引き寄せ合う。こうした表現は、独り孤独のなか、多くを想像世界に生きる、閉じこもりの願望を象徴しているようにも見 える。その願望は、男女が引き寄せ合うものとして、しつこく繰り返される。そして合体した男女は、地球の形となって、神の周りを回転しはじめる。地球は男女が引き寄せ合うように神が妄想してつくられた、という新しい神話の誕生である。(横田 正夫)

部門トップに戻る