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アニメーション部門

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  • © 2018 Studio Ponoc

新人賞

透明人間

山下 明彦

YAMASHITA Akihiko

短編アニメーション [日本]

スタジオポノックの劇場公開映画『ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-』の一編として制作された短編手描きアニメーション。本作は「アニメーションは絵を動かし、キャラクターに生命を宿す仕事だが、もし動かす人物が見えず、表情すら描かれないとしたら、一体どのような物語が描き得るのか?」という難題への挑戦から始まった。ある朝目覚めると透明人間になっていた男性は、いつも通り家を出るが、職場のスタッフも、コンビニの自動ドアやATMも、重力さえも彼の存在に気がつかない。そんな彼の不安、悲しみ、怒り、そして希望を、繊細かつアクロバティックな表現で描き出した。長きにわたり宮崎駿監督作品の中核を担ってきたアニメーターである作者の自身初となるオリジナル作品。

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プロフィール

山下 明彦

YAMASHITA Akihiko

日本

アニメーター、演出家。80 年代からアニメーターとして数々の作品の制作に携わり、スタジオジブリ作品に多数参加。三鷹の森ジブリ美術館オリジナル短編『ちゅうずもう』(2010)で初監督。

( 2019 )

贈賞理由

主人公が日常で直面する透明体ゆえの出来事を、手描きアニメーションならではのリアリティとデフォルメを合わせたアプローチで、丁寧な描写でダイナミックかつ魅力的に描き出した。透明の顔にまとわりつく雨粒、空気の流れを感じる表現、重力から解き放たれた主人公の躍動、ダークな色彩で抑制されながらも美しく主人 公の心の陰陽を見事に具現化した美術、つくり手のディテールへの思いがストーリーを超えて感情を揺さぶる。作者が考える現実と非現実の調和が作品のおもしろさを引き出し、極めて見る価値のある作品に仕上げている。(森野 和馬)

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