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アート部門

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  • Photo: Tomoya Takeshita

優秀賞

discrete figures

真鍋 大度 / 石橋 素 / MIKIKO / ELEVENPLAY

MANABE Daito / ISHIBASHI Motoi / MIKIKO / ELEVENPLAY

ダンスインスタレーション [日本]

数学的・集合知的な方法を通して身体表現をつくり出すダンスパフォーマンス。AIと機械学習によって身体像や動きを捉え直し、その数値データと分析結果をコレオグラフィに反映させた。具体的には、舞台映像や映画から収集したポーズデータとダンサーのポーズデータとの近傍探索システムを開発し、ダンサーがとったポーズと最も近しいポーズを持つ映像素材をステージ上に置かれた長方形のフレーム内に投影する。当日、会場ロビーで撮影した来場者の解析データとダンサーのモーションデータを用いて観客をダンサーとしてスクリーンに登場させる、などである。マイクロドローンやフレームといったステージ上の複数のオブジェクトは、さまざまなルール、アルゴリズムの下でダンサーの動きにリアルタイムで対応し、新たな身体表現が演出された。2018年よりモントリオール(カナダ)、サンフランシスコ(アメリカ)、東京、バルセロナ(スぺイン)など、世界各都市を巡回している。

© Rhizomatiks / ELEVENPLAY

プロフィール

真鍋 大度

MANABE Daito

日本

1976年、東京都生まれ。メディアアーティスト、アーティスト、インタラクションデザイナー、ソフトウェアエンジニア、DJ、作曲家。ライゾマティクスリサーチ代表。

( 2017 )

石橋 素

ISHIBASHI Motoi

日本

エンジニア、アーティスト。ライゾマティクスリサーチ代表。デバイス、ハードウェア制作を主軸に活動。

( 2017 )

MIKIKO

日本

演出振付家。ダンスカンパニー「ELEVENPLAY」主宰。

( 2017 )

ELEVENPLAY

日本

2009年設立。MIKIKO率いる、女性ダンサーのみで編成されたダンスカンパニー。

( 2019 )

贈賞理由

何百年も続くダンスの世界で新しい表現が生まれるかもしれない。その鍵を握るのはディープニューラルネットワーク(DNN)といわれる新しい技術の出現だ。DNNは多層な人工の神経細胞システムである。そこにさまざまなアルゴリズムを追加することで、これまでなかった精度での画像認識や生成が可能となった。本作品はこのDNNの威力をいかんなく発揮させ、人間にはできなかった新しいダンス表現を志向している。ELEVENPLAYは女性によるダンスユニットである。しかし彼女たちがダンスをする相手は、目の前にいる生身の人間ではない。DNNによって事前に一般の人の動きから学習されて生成された、「仮想のダンサー」である。たぶんこれは現存するテクノロジーで生成できる最も進んだ仮想のダンサーであろう。これまでの人間の情動を抑え込んだフォーサイスや、その逆のピナ・バウシュらとは異なる第3項の新たなダンス表現の一端が垣間見られたことを評価する。(池上高志)

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