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アート部門

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新人賞

watage

(euglena)

メディアインスタレーション [日本]

電気などの人工的な原動力ではなく、自然発生した動力を使ったインタラクティブインスタレーション。タンポポの綿毛を水に浸けしずく型に変形させたものや、加工していない綿毛をモジュールとし、水のりで接着し再構成する。手のひらに乗せても感知できない重さの綿毛は、風を起こさずとも鑑賞者の動きや呼吸にも反応して揺れる。テクノロジーを通さず視覚化された周囲への影響は、無垢に鑑賞者自身の存在を再確認させる。タンポポの綿毛は、周りの環境を利用して種を飛ばす生存戦略をとり、目的に特化した軽さや形状を獲得、どんなに世の中が移り変わっても毎年芽を出す。ゆったりと佇み生きる植物の世界に引き込まれた作者は、派手なテクノロジー表現とその急速な進化に引けを取らない新しい表現を、タンポポの綿毛に求めた。協力:多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース

プロフィール

(euglena)

日本

1993年、東京都生まれ。人工的原動力を介さないインタラクティブインスタレーション「watage」や、日常の見逃せない動きの映像収集、雑草のストリー トアートを行う。

( 2019 )

贈賞理由

作者自身の考えとは異なるかもしれないが、人工的テクノロジーと対立しうる自然のしなやかさが重要なのではない。本作中でつかのま成立する動的なドーム形状はテクノロジーを用いても実現可能であるかもしれないし、逆に本作中に垣間見える作者性こそ人工的だと言うことさえできる。肝心なのはそこではない。自然の技術と技術の自然、その両者を絶妙なバランスで成立させることのできる作者の力に可能性を見たのである。それは、その力が、生命とは何かという根源的な問いに見る者を導いていくことができるからだ。(秋庭史典)

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