今年度のフェスティバルへ

山城 祥二

作曲家/脳科学者

1933年、栃木県生まれ。本名、大橋力。東北大学農学部農芸化学科卒業。文部省放送教育開発センター教授、ATR人間情報通信研究所感性脳機能特別研究室長などを経て公益財団法人国際科学振興財団情報環境研究所所長。文明科学研究所所長。農学博士。可聴域をこえる超高周波が間脳・中脳・前頭前野等の活性を高め心身にポジティブな効果をもたらす「ハイパーソニック・エフェクト」を発見。著書に『情報環境学』(朝倉書店、1989)、『音と文明 音の環境学ことはじめ』(岩波書店、2003)、『ハイパーソニック・エフェクト』(岩波書店、2017)など。山城祥二の名で作曲・指揮・演出。1974年から芸能山城組を主宰。第21回日本レコード大賞企画賞、第6回日本アニメ大賞最優秀音楽賞、第22回日本プロ音楽録音賞2015 ハイレゾリューション部門審査員特別賞、ダルマ・クスマ勲章(バリ州の文化勲章)などを受賞。アニメ映画『AKIRA』(1988)の音楽、国際花と緑の博覧会(EXPO’90)ランドスケープ・オペラ『ガイア』など作品多数。

贈賞理由

1988年公開のアニメ映画『AKIRA』の劇伴音楽で世界に衝撃を与えた芸能山城組を率いる音楽家・山城祥二としての顔が有名だが、とりわけ21世紀以降は脳科学/音響工学者・大橋力として「ハイパーソニック・エフェクト」を実証し、ハイレゾ音楽規格成立の礎を築いた業績がめざましい。芸術と科学の垣根を越えてマルチモーダルに展開されてきたその活動の根底には、人類史スパンでの情報環境の捉え直しを通じて近現代文明の超克を展望する世界像の提唱があり、世界のメディア芸術史における先駆的な役割の大きさは計りしれない。(中川 大地)

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